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温水プールで男女入り乱れてイチャイチャ楽しい時間を過ごした。アホな高校生たちのちょっとエッチで甘~い話。

今回は、私の高校時代の話をしてみようと思います。

私が通っていたのは大阪の府立高校の普通科だったのですが、どういうわけか体育の授業が週に5回もあり、クラスによっては同じ日に2回もあるなんてことがありました。

授業の中で取り扱う競技の種類も多く、ラグビーや柔道はまだしも、セパタクローや本格的な器械体操までやらされたのには驚きました。

どうも体育科の権限が強かったようで、他教科の教師に比べて態度の大きい教師が多かったですし、何かと面倒なルールを押し付けてくる感じがありました。

何か用事があって体育教官室を訪れる際は、入室する前に大声で「〇年〇組の○○ですが、○○先生はいらっしゃいますかー?」と言わなければならず、声が小さかったり、声をかけずに入室しようとすると、「アゲイン!」と怒鳴られ、やり直しを命じられました。

水泳の授業においては休む(欠席または見学)ごとにペナルティが課され、夏休みに補講を受けなければなりませんでした。休み1回につき25m×20本を泳ぐというペナルティで、それをすべてやり終えなければ単位がもらえず、卒業できないルールになっていたのです。

また、夏休みの補講を欠席した場合は、2学期の終わり頃に市営の温水プールへ行き、そこで補講を受けることになっていました。
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水泳の授業を休んだだけで卒業できなくなるなんて嘘にきまってる!

高校に入って最初の水泳の授業の日、私はたまたま風邪を引いて熱を出し、学校を休むことになってしまいました。休むとペナルティがあるのは知っていましたが、1回くらいなら補講を受けても構わないと思い、あまり気にはしませんでした。

しかし、水泳の授業などもともと好きではなかった私は、その次もまた参加しませんでした。体調不良だとか何とか言って誤魔化し、プールサイドで見学していました。

見学しても何の目の保養にもなりません。周りは男ばかりです。男子と女子の水泳の時間帯は重ならないよう配慮されていて、女子のスクール水着姿を目撃することなど一度もありませんでした。

「2回休んだから25mを40本だなぁ…」

そんな計算をしながら、私はふと、このまま全部休んでやろうかと思ってしまいました。

じつは、水泳の補講に関するある噂を耳にしていたのです。

水泳の補講に参加しなかった場合、単位がもらえず、卒業もできなくなると体育教師からは聞かされていましたが、それは単なる脅しで、何だかんだと理由をつけて補講をすっぽかしたとしても、最終的には卒業できるという噂が、私たちの間でまことしやかに広まっていたのでした。

温水プールでの補講なんてのも嘘で、わざわざ入場料を払ってまで学校側が補講を受けさせるなんてことは有り得ないと、みな口をそろえてそう言いました。

実際、すべての補講を避けて通り、ちゃんと卒業できた先輩が何人もいたと聞かされていて、私もその話を信じていました。そもそも水泳の授業を欠席したくらいで卒業できないなんて、そんな馬鹿なことがあるはずがないと思っていました。

そこで、その話が本当かどうか検証してやろうという気持ちになったのでした。
1年生のあいだに水泳の授業が何回あったかは覚えていませんが、私は合計で6回欠席し、夏休みの補講もすべてすっぽかしたのでした。

2学期の最初の体育の授業で、補講をすっぽかした私に体育教師が言いました。
「お前、調子のっとったらあかんぞ。わかっとんな?12月に温水プールや。覚悟しとけ!」
その若い体育教師は、まるでチンピラのような口調で脅しをかけてきました。

「温水プールで補講なんてあるわけないし」
私は体育教師の言葉などまったく気にかけていませんでした。他にもうひとり、同じクラスのM君も夏休みの補講を欠席していて、彼もやはり温水プールになど行かされるはずがないと言い張っていました。

ところが……。

温水プールは真冬のパラダイス

「明日の放課後、温水プールへ行くからな。ちゃんと水着の用意して来いよ」

体育教官室へ呼び出された私とM君に向かって、若い体育教師は言いました。

「あのう、ほんとに行くんですか?」

M君の言葉に、体育教師は一瞬きょとんとしたあと、「当たり前やないかっ!」と怒鳴り、

「お前ら何考えとんのじゃ、ボケっ!俺のことなめてんのかっ!」

と喚くと、そのあと長々と説教を始めたのでした。

翌日の放課後、私たちは学校から自転車で15分ほどの場所にある市営の温水プールの前に集合していました。夏休みの補講をすっぽかした同学年の男子7人と女子3人の誰もがみな同じように「まさか本当にあったとは…」という顔をしていて、すでに落胆を通り越して皮肉な笑いさえ浮かべている生徒もいました。

担当の体育教師がやって来て、私たちに1枚ずつ入場券を渡しました。入場料は学校持ちなのか、教師が自腹を切ったのか、どっちかわかりませんが、お金をあまり持っていなかった私は内心ほっとしました。

水着に着替えてプールサイドへ行くと、平日の中途半端な時間帯だったためか、ほぼ貸し切り状態でした。80歳くらいのおじいちゃんとおばあちゃんが、いちばん端のレーンで水中ウォーキングをしていました。

男子7人で準備体操をしていると、しばらくして女子3人が入ってきました。
その瞬間、私はあることに気づいてしまったのでした。

女子といっしょにプールで泳げる!

心の中で快哉を叫んだのは私ひとりではなかったはず。同じクラスのM君が嬉しそうな顔をして私のほうを見てきました。他の男子もみな、口元に笑みを浮かべていました。きっと心の中ではガッツポーズをしていたに違いありません。

私たち男子7人は、ここぞとばかりに女子のスクール水着姿を眺めまわしました。学校では決して見る機会のない女子の水着姿に、興奮を隠しきれずにいました。

彼女たちが準備体操をしているときのきわどい瞬間を見逃すことなく捉え、しっかり脳裏に焼き付けておきました。家に帰ったあと、そのときの光景を思い出しながらオナニーにふける計画を立てていたのも、おそらく私ひとりではなかったと思います。

補講の時間は原則1時間。担当の体育教師がプールの2階から監視していることになっていましたが、ずっとその場にいるわけではなく、ときどき様子を見に来るくらいでしたから、授業と違ってかなりのんびりと、自由に泳ぐことができましたし、本数を誤魔化そうと思えばいくらでもできたと思います。

しかし、本数を誤魔化して少しでも早く終わらせようと考える男子はひとりもいませんでした。それもそのはず、常に3人の女子と同じレーンで泳ぐことができ、しかもその3人が3人とも、なかなか可愛くてスタイルも良かったのです。

ペナルティを課されることがこんなにも楽しいことだったとは!

温水プールでの補講は連日おこなわれるわけではなく、原則平日のみで、2日以上続くことはありませんでした。

私は水泳の授業を6回欠席していましたから、25mを120本泳ぐというペナルティが課されていました。すべて消化するにはそれなりの日数が必要でした。

補講の回数の重ねていくうち、ペナルティを消化して途中でいなくなる生徒が出てきます。

2学期が終わりに近づく頃には、私を含め男子4人、女子2人だけになっていました。その女子2人がもっとも欠席回数が多く、25mを200本くらいこなさなければならないようでした(女子の場合、生理が来て水泳の授業を休むことが多く、男子よりも休む回数が多いのだとか)。

回を重ねるうち、私たちの仲は深まっていきました。普段はクラスもバラバラで話す機会もなかったメンバーでしたが、もともと「夏休みの補講をすべてすっぽかしてやった」という共通した反骨精神を持っていましたから、仲間意識が強まるのは時間の問題だったと思います。

男子4人とも、できるかぎり2人の女子のペースに合わせて泳ぐようにしていました。少しでも長く彼女たちといっしょに過ごしていたかったのは言うまでもありません。

そのうち、彼女たちのほうから距離を縮めてきました。補講終わりに誘われ、ボーリングやカラオケに行くようになりました。学校でも、会えば必ず言葉を交わす間柄になっていきました。

6人が足並みをそろえ、残り2回の補講でペナルティをすべて消化できるところまで来たとき、思いがけない展開が起きたのでした。

その日、25mを10本ほど泳いだところでM君が「ちょっと休憩しよう」と言い、みな泳ぐのをやめ、体育教師の姿がないのを確認すると、水に浸かったまま駄弁り始めました。
話の流れで男子のひとりが下ネタを言い出し、女子2人が恥ずかしがるそぶりを見せながらも興味津々に食いついてきました。

そのあと、ほとんど奇跡と言ってもいいような出来事が起きたのです。

「Sちゃん、このまえ地理の授業で、ベニスのことをペニスって書いててん」

女子のひとりRちゃんが、もうひとりの女子Sちゃんを冷やかすと、それにM君が下ネタでツッコミを入れ始めました。

M君「おまえ、エロいことばっかり考えてるやろ」
Sちゃん「はぁー、何?あたしペニスなんて知らんし。見たことも聞いたこともないわ」
M君「嘘つくなよ。ペニスのことばっかり考えてるから、ベニスとペニスを間違えんねん」
Sちゃん「アホか!たまたま書き間違えただけじゃ!」
M君「じゃあ、見せたろか?」

M君がそう言った直後、べつの男子がM君の水着を勢いよくずり下ろしたのでした。

「キャーッ!」

女子ふたりが声を上げました。ふたりとも恥ずかしそうな顔をしながらも、目はしっかりとM君の股間を捉えていました。

M君もさすがに恥ずかしかったようで、慌てて水着を引っ張り上げると、居心地悪そうにニヤニヤと笑っていました。

そこで勢いづいたのは2人の女子のほうでした。

「もっと見せてー!」

ふたりは言うと、M君に襲いかかりました。

驚いて逃げようとするM君をRちゃんがつかまえると、Sちゃんが彼の水着をずり下ろそうとしました。M君は嬉しさ半分といった顔で抵抗しましたが、お尻がすっかり丸見えになっていました。

爆笑していた残りの男子のうちのひとりが、ここぞとばかりに悪ふざけを始め、「うおぉー」と声を上げながらRちゃんに抱きついていきました。抱きつかれたRちゃんもまんざらではない様子で、「いやだー!やめてー!」などと言いながら、嬉しそうな顔で体をくねらせていました。

こうなるともう残りの男子3人も興奮を抑えきれなくなってしまい、それこそ腹を空かしたハイエナのごとく、ふたりの女子に襲いかかっていきました。

とはいえ、生身の女性の体に触れたことなど一度もない男子高校生ばかりですから、最初は恐る恐る、ためらいがちに女子の背中やお尻に手を伸ばす程度でした。

しかし、触られた女子のほうがまんざらでもない態度を見せ、逆に男子の体を触り始めると、もう収拾がつかなくなってしまいました。

6人の男女が入り乱れてキャーキャー騒ぎ、お互いに体をまさぐり合ってイチャイチャやり始めたのでした。私もどさくさに紛れてRちゃんの豊満な胸を鷲づかみしてしまいました。女性の乳房というのはすごくやわらかいものなんだということを、このとき初めて実感しました。

M君とSちゃんなんかはキスまでしていて、Sちゃんの手はM君の股間をがっつりつかんでいました。その場は異様な興奮に包まれていて、もう何が何だかわからない状態になっていました。

4人の男子の股間は言うまでもなくフル勃起状態で、誰ひとり素っ裸にならなかったのは不幸中の幸いだったと言えます。運よく他の利用者はみな帰ったあとでした。もし公衆の面前でそんなことをしていたら、警察に通報されていたかもしれません。

「こらー!何やっとんねん!!」

突然、野太い怒声が響き渡り、私たちはハッと我に返りました。私はRちゃんの腰に回していた手をとっさに引っ込めました。Sちゃんの手はまだM君のイチモツをつかんだままでした。

「お前ら何しに来とんねん!遊びに来てんのとちゃうぞ!ちゃんとやれー!!」

若い体育教師が2階の手すりから身を乗り出して、大声で怒鳴りました。

興奮は一気に冷め、怒張していた股間もすっかりしぼんでしまいました。

それまで一カ所に固まっていた6人は無言のまま離れていき、ひとりが泳ぎ始めると、他のメンバーもそれに倣って補講を再開させました。

私もゆっくりとクロールを始めましたが、頭の中はまだ夢見心地の状態で、手のひらにはRちゃんのオッパイの感触が残っているようでした。

うるさい体育教師の手前、真面目に泳いでいましたが、ペナルティを受けているはずの自分たちがこんなにも楽しい思いをしていると思うと、なんだか嬉しくて、今にも笑いだしてしまいそうでした。この先もっと補講の時間が続けばいいのにと思いながら、すぐ前を平泳ぎで泳いでいるRちゃんの股間を私はじっと眺めていました。

ラスト1回で思いっきり羽目を外す

「ラスト1回の補講で思いっきり羽目を外してやろう」

と言ったのはM君でした。

Sちゃんにイチモツをにぎにぎされたのがよほど嬉しかったようで、

「次はもっと激しいことさせたるわ!」

と躍起になっていました。

もちろん、私もまた前回のような展開になることを期待していたのですが…。

その日の放課後、私たちが温水プールの前に集合すると、あのうるさい若い体育教師が先に来ていて、いっしょにもうひとり年配の女性体育教師もいました。

「今日はちゃんと監視しとくぞ。この前みたいなことしとったら単位やらんからな。覚悟しとけよ!」

若い体育教師はそう言い放つと、ふてくされたような顔で入場券を配り始めました。

「あんたら、しっかり泳ぎや!男子の遊び相手ばっかりしてたらあかんで!」

女性体育教師が女子ふたりに檄を飛ばしました。

その日は始めから終わりまで体育教師の監視がついていました。ふたりが交代で2階から見張っていて、ちゃんと泳がずに歩いている生徒がいると、容赦なく罵声を浴びせてきました。

しかし、私たちは少しも落胆などしていませんでした。ちゃんとべつの計画を用意していて、補講の時間が終わるのを今か今かと待っていたのでした。

体育教師から補講の終了を告げられ、プールから上がった私たちは、そそくさとシャワー室へ向かいました。個室のシャワーではなく、プールと更衣室のあいだの通り道にある広いシャワースペースです。M君はすでに興奮し始めていて、鼻息が荒くなっていました。

シャワーの中へ入ると同時に、M君が背後からSちゃんに抱きついていきました。それを合図に残りのメンバーも「ワーワー、キャーキャー」と騒ぎ始め、またこの前のような状態になっていきました。

ひとりの男子がもうひとりの男子の水着をずり下ろすと、ポロリしたイチモツをRちゃんがペロンッと手で撫で、顔を赤らめて「キャーッ」と歓喜の声を上げました。そのどさくさに紛れて私がRちゃんの股間に手を伸ばすと、彼女はまたしても「キャーッ」と声を上げ、その場にしゃがみ込みました。

M君とSちゃんはすっかり二人きりの世界に入り込んでいて、シャワーの下でじっと抱き合っていました。

「共有スペースで騒がないでくださーい!」

その声で、私たちはピタリと行為を止め静まり返りました。

「他の利用者の迷惑になりますから、静かにお願いします!」

施設の女性スタッフから注意を受けた私たちは、「すみません」と頭を下げ、急いでその場をあとにしました。

最後は少しだけ決まりが悪い終わり方になってしまいましたが、温水プールの建物を出た私たちの心は晴れやかでした。師走の冷たい風さえも心地よく感じられました。

来年もまた

思いもよらない展開に甘い汁を吸ってしまった私たち(とくに男子)は、来年もまたできるだけ水泳の授業を欠席し、夏休みの補講もすっぽかし、温水プールで補講を受けたいという気持ちになっていました。仲のいいクラスメイトにその話を聞かせると、彼らも温水プールで補講を受けてみたいと言い出しました。

ところが……。

翌年から、温水プールでの補講はなくなりました。

夏休みの補講はこれまで通りおこなわれることになっていましたが、正当な理由があって欠席した場合は、あとでレポート課題を提出すれば単位がもらえるシステムになりました。正当な理由なく欠席した場合は当然、単位はもらえず、卒業もできないというわけです。

なぜ温水プールでの補講がなくなってしまったのか、体育教師から理由は説明されませんでしたが、おそらく私たちのやったことが原因ではないかと思います。

ひとつ付け加えておくと、あの補講のあとM君とSちゃんは交際を始め、卒業後めでたく結婚したと聞きました。


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当コラムコーナーは、実話もフィクションも入り混じっています。読み物エンターテイメントとしてお楽しみいただく目的で掲載しており、記事の行為を推奨したり、犯罪を助長するものではありません。

このコラムを書いた人

なかぞの

大阪府生まれ。22歳で文芸同人誌に参加。文学・アート系雑誌での新人賞入選をきっかけに作家業をスタート。塾講師、酒屋の配達員、デリヘルの事務スタッフなど様々な職を転々としたのち、現在はフリーライターとして活動中。足を踏み入れるとスリルを味わえそうな怪しい街並み、怪しいビルの風俗店を探し歩いている。

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